コンテンツ•モデレーター 〜残酷な動画を削除する人達のことをあなたは知っていますか?〜
インターネット上にあがる、不適切(グロテスク)残酷な写真や動画を掃除している人達がいます。
この人達は、毎日アップロードされる何千もの画像や映像を見ています。
不適切な内容の写真や動画を見つけては、DELETE...DELETE...DELETE..
彼らのおかげで、私たちは残酷なコンテンツを見ずに済んでいます。
今回は、そんなSNSの掃除人についてのお話です。
ーーー目次ーーー
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■残酷な映像との闘い
SNSの大企業、フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、YOUTUBE。
コンテンツ・モデレーターは、不適切な画像や映像を全てチェックしています。
この人達は、毎日8〜10時間もの間、あらゆる残酷なコンテンツを見ているのです。
利用者の通報で示された、児童虐待、殺人、テロの映像、自害する瞬間、想像もしたくないような暴力的な映像です。
誰もが関わりたくない、見たくない事を仕事としています。
■コンテンツ•モデレーター
コンテンツ•モデレーターとは、インターネット上の不適切な写真、動画を監視する業務に従事する人のことです。
>初めはこんな仕事するとは思わなかった・・・
コンテンツ•モデレーターの仕事に就いた人はこう語っています。
「研修期間のトレーニングでは、仕事内容を知りませんでした。コンテンツ•モデレーターという職種すら知らなかった。」
研修期間が終わり、初めて見た映像は、児童性的虐待の映像で、見るに耐えないものだったのでしょう。
すぐに、「上司にこんな仕事はできない無理だ!」と相談しましたが、上司からは「これが仕事でお前は契約にサインをしただろ、続けろ!」と突っぱねられたとの事です。
■コンテンツ•モデレーターへの心のサポート
不適切で残酷な映像を見ているにも関わらず、適切な心理的サポートは、ほとんど無いようなものだと言います。
多くの方が、トラウマになり心的外傷後、ストレス障害になる可能性もあります。これは、戦争から帰って来た兵士が、直面するものと同じです。
各会社は心理的サポートについて、「この仕事に従事する全員に提供している。」と発表していますが、関係者は、「低賃金でこの支援は不十分だ!」と異議を唱えています
■この仕事をする意味
精神的ダメージにより自害。最悪の場合、テロ、戦争が起きる可能性もあります。
事件を未然に防ぐ為に、コンテンツ•モデレーターが存在しています。
また、アメリカより人件費がかからないフィリピンのマニラには、コンテンツ•モデレーターの仕事に従事する若者が何千人もいます。
■まとめ
コンテンツ•モデレーターの方々のおかげで、見るに耐えない映像を、私たちは見ずに済んでるのです。
「忘れられるかどうかわかりません。今でも鮮明にあの時の動画を覚えています。昨日の見たばかりのように...」
この仕事を辞めた人は、こう語っています。
最近、日本でもいじめに合った女子高生がツイキャス(生中継)で、電車に飛び込む映像がインターネット上にアップされ話題になりましたね。
その、動画を削除したのもコンテンツ•モデレーターの方の誰かなのでしょう。